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育毛鍼、美容鍼の導入セミナーを通じて、家事育児と両立できる働き方や鍼灸院経営をサポート
育毛鍼、美容鍼の導入セミナーを通じて、家事育児と両立できる働き方や鍼灸院経営をサポート
#chapter1
安定した集客が見込める施術を、一人一人に合わせたカリキュラムで丁寧に指導
「はり師の資格を保有しているものの生かせていない」「鍼灸サロンをオープンしたいけれど何から始めたらいいか分からない」「新たなメニューを加えて来院者の幅を広げたい」といった声に応えるのは、「セントラル鍼灸院Re:laxy」の小笠原敦美さん。
名古屋市西区で鍼灸院を営む傍ら、有資格者に向けて創業や経営に関するコンサルティングを提供。集客の一助として、頭皮と顔まわりを整える育毛鍼と美容鍼のテクニックを伝授するセミナーを用意しています。
「肩こりや腰痛などにアプローチする施術は、痛みの改善が見られると来院されなくなることが多いのですが、髪やお顔に関するケアは、エステや美容院のように継続して足を運んでもらいやすいんです。一度体験すると、次回、その次の予約まで入れる方もいて、自分磨きには出費を惜しまないという方は、かなりいらっしゃると感じています」
定期的な来店によりスケジュールを立てやすい上、子どもの学校行事などプライベートに合わせて営業日や開店時間を調整でき、ワーク・ライフ・バランスを整えやすいとか。広いスペースは不要のため、自宅の一室を使用したり、ワンルームを借りたり、店舗にかかるコストを抑えられるのも利点です。
また、保険適用の施術をしているけれど、マイナ保険証の取り扱いに不安があるので実費に切り替えたいといった人にもおすすめしたいとのこと。
「習熟度や経験値、学びたいスキル、新規開業か既存店かなど、一人一人の状況に合わせてカリキュラムを組みます。実践が少なく腕に自信がないという方も丁寧に指導します」
#chapter2
4人の子を育てながら大阪や東京で院長を務め、名古屋で育毛鍼や美容鍼のサロンを開業
小笠原さんは、経理専門学校を卒業。25歳で結婚し、4人の子を育てながら夫が院長を務める整骨院の受付助手や経理を担当していました。自身でも施術に関する専門知識を身に着けたいと考え、鍼灸の専門学校に入学します。
「当時は長男以外3人が就学前でした。育児と仕事と家事通学で目の回るような忙しさでしたが、『なんとかなる精神』で乗り切りました」
はり師きゅう師の国家試験に合格し、その後、柔道整復師も取得。夫と二人三脚で事業を拡大し、大阪と東京で5箇所の鍼灸整骨院を手掛け院長や副院長を歴任。東京にも出店し、院長を11年間務めました。義理の母が高齢となってきたことから、2017年に夫の出身地である名古屋に転居。仕事と介護と両立できるスタイルを模索した結果、プライバシーに配慮した完全予約制の個人サロンを開くことにしました。
「髪やお肌の困りごとに対応できる施術院は少なく、お客さまの需要に対して供給は足りていないのではないのではと考え、サロンの特色を出すため、育毛鍼と美容鍼を研究し取り入れました。コロナ禍でも客足は衰えず、根強いニーズがあるとの確信を得ました」
鍼灸、整骨ともに二十余年のキャリアがあり、7万人以上に施術した実績を持つ小笠原さん。育毛鍼や美容鍼が目的の来店でも、からだ全体のことをヒアリングしたうえでケアすることを大切にしているそう。
「美容鍼のお客さまには、鍼のあとに整顔や保湿ケアも行うのが特徴で、顔にハリを与えます。育毛鍼では毛髪をしなやかにし、美をサポートします」
#chapter3
リモートによる講習と対面での実技指導により技術を習得。全国から受講可能
小笠原さんのセミナーは、リモートによる講習と対面での実技指導を組み合わせて実施しています。
「子育て中など、名古屋まで来るのが難しい方には出張対応もいたしますので、全国から受講可能です。ただ、サロン同士競合しないよう都道府県ごとに定員を設けています」
独立を目指す人には、開業に関する各種手続きや機器の仕入れ先を紹介し、SNSを使った集客方法、接客・接遇についてもアドバイス。デリケートな悩みに寄り添うため、リピートにつなげるにはメンタル面を考慮した対応が重要だとか。
「グループ院全体の経理を見てきた経験から、収益性を高める施策もお教えできますし、開業後も施術に関する相談は随時承ります。将来の働き方やビジョンもお聞きしながら実現できるよう、助言・提案いたします」
看護師をしていた女性は東洋医学を学びたいと専門学校に入り、資格取得と同時にセミナーを受講しました。また、四国地方在住の女性は資格を取った後、すぐに結婚し出産。実務経験がないけれど自分でサロンを開きたいということで学び直し、開業を果たして経営も順調とのこと。
「私自身、子育てに奮闘しながら勉強し、鍼灸院を経営してきました。同じように自分らしく家事育児と仕事を並立したい、自分の力で一歩踏み出したいという方を応援するため、また頭髪やお肌のことで悩みを抱える方のお力になりたい思いでセミナーを開催することにしました。熱意がある方に、当方のノウハウをお伝えしたいですね」
(取材年月:2025年4月)